こんにちは。約1年ぶりに投稿するアスクルの荒木(@news_it_enj)です。
念願だったAWS認定を全冠(コンプリート)できたのでブログを書きます!
「全冠した」というブログなどは世の中にたくさんあると思いますが、煎じて煎じて煎じまくっていきます!
こういう話はなんぼあってもよいものですよね。
受験履歴
No | 認定名 | コード | 受験日 | 合否 | スコア |
---|---|---|---|---|---|
1 | AWS Certified Solutions Architect - Associate | SAA-C01 | 2018/10/11 | 合格 | 767 |
2 | AWS Certified Solutions Architect - Associate | SAA-C02 | 2021/10/10 | 合格 | 748 |
3 | AWS Certified Solutions Architect - Professional | SAP-C02 | 2023/04/29 | 不合格 | 734 |
4 | AWS Certified Solutions Architect - Professional | SAP-C02 | 2023/07/01 | 合格 | 773 |
5 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional | DOP-C02 | 2024/03/29 | 合格 | 792 |
6 | AWS Certified Database - Specialty | DBS-C01 | 2024/04/19 | 合格 | 830 |
7 | AWS Certified: SAP on AWS - Specialty | PAS-C01 | 2024/04/29 | 合格 | 1000 |
8 | AWS Certified Machine Learning - Specialty | MLS-C01 | 2024/06/23 | 合格 | 807 |
9 | AWS Certified Cloud Practitioner | CLF-C02 | 2024/07/22 | 合格 | 804 |
10 | AWS Certified Data Engineer - Associate | DEA-C01 | 2024/07/22 | 合格 | 886 |
11 | AWS Certified Security - Specialty | SCS-C02 | 2024/09/29 | 合格 | 869 |
12 | AWS Certified Developer - Associate | DVA-C02 | 2024/12/13 | 合格 | 830 |
13 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate | SOA-C02 | 2024/12/13 | 合格 | 802 |
14 | AWS Certified AI Practitioner | AIF-C01 | 2025/01/31 | 合格 | 1000 |
15 | AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate | MLA-C01 | 2025/02/15 | 合格 | 901 |
16 | AWS Certified Advanced Networking - Specialty | ANS-C01 | 2025/03/08 | 合格 | 828 |
(これ以降の試験名はコードの先頭3文字で表記)
はい、すみません、SAA, SAPというメインどころが今回の1年間に取得した範囲ではないです。
ただ、廃止となったDBS, PASはこの1年で取得した範囲なので、ギリギリセーフ? なだいぶ黒に近いダークグレーなものとみなし、1年で全冠した話として見逃してください。
6年で全冠した話より、1年で全冠した話の方が響きがよいですよね!
社外ブログなどでは半年で全冠した話、2ヶ月で全冠した話などバケモノな方達もいるので、そんな背中を追ってきた1年でもありました。
全冠を目指すきっかけ
前提として、当時(2024年2月頃)の自分が持っている資格は2つ(SAA, SAP)で、インフラエンジニアとしてがっつりAWSを触っている状況でした。
そして次の出来事が積み重なって全冠を目指すスイッチが入りました。
1. 「JAWS-UG東京 2024 〜AWSライトニングトークNight〜」に参加
何気なくオフライン勉強会に参加したとき、ほとんどの登壇者の自己紹介スライドに全冠している情報があった(かっこよ)
全冠への憧れが芽生える。
それと同時に「憧れるのをやめましょう」という名言が脳裏によぎる。
2. アプリケーションエンジニアよりの友人が SAP を取得
インフラも多少触っていると言っていたアプリケーション開発メインの友人が、まさかのSAPを取得して焦る(すごすぎでは!?)
さらに「次はDOPを取ろうかな」という発言があり、さらに焦る(追い越される! 謎の競争心!)
3. 自分が DOP を取得
友人に触発されてDOPを受験し、なんとか取得。
それによってプロフェッショナル系を制覇したので、もしかすると全冠狙えるのではないかとちょっとバフがかかる。
4. 2024年に3つの認定が廃止になることを知る
DBS, PAS, DAS(AWS Certified Data Analytics – Specialty) の3つが廃止されるので、逆に廃止されるものを取ったらなんかカッコいい。
むしろそれらを取ってこそ真の全冠。
ただDASは他の2つより廃止が早いということに気付くのが遅く、受験し損ねる…(痛恨の極み、真の全冠に道は閉ざされた)
勉強方法
- AWS BLACK BELT を読む
- ド定番
- 受験する試験ガイドを確認して、知らないサービスや知識が薄いサービスはとくに熟読
- AWS認定模擬試験 を解く
- AIF, MLAから追加された 新しい設問タイプ を体験できる
- MLA:「内容一致」「並べ替え」「導入事例」
- AIF:「内容一致」「並べ替え」
- AIF, MLAから追加された 新しい設問タイプ を体験できる
- CloudTech で模擬試験を解く
- スマホで手軽に使いやすく、隙間時間とかにも使いやすい
- 解説もしっかりしている
- ちなみに資格会員は5,480円するが、こちらの福利厚生 によって全額補助が出るので、めちゃくちゃありがたい
モチベーション
全冠するにはたくさんの資格を取る必要があり、自分なりのモチベーション維持はこのようになっていました。
バフをかける
難しい試験に合格すると次もイケるのでは? という謎に強化されたようなバフがかかります。
DOPを取得したあとは、ほどよく難しめなSpecialty(DBS, PAS)を連続で受けてバフを継続させました。
息抜く
2024年3月に待ち遠しかったゲームを買っていたのですが、認定を最優先していたのでほぼやっていない状態でした。
廃止前のDBS, PASを取れたことで安堵してバフが切れたこともあり、朝までゲームしたりと開放感がすさまじかったです。
最近でいうと一狩りするゲームも同じような状態でおあずけしていたので、全冠達成したことで狩って狩って根こそぎ狩りまくりたいところです。
そんなこんなで休める時にはとことん休んで息抜きして、次の認定勉強するエネルギーを補給します。
追い込む
- 1日に2つの試験を受ける
- CLFは易しめなので、他の試験と受けてW合格してやる! というモチベーションにつなげて追い込む
- DVA, SOAは兄弟みたいなものなので、こちらも同日に受けてW合格してやる! というモチベーションにつなげて追い込む
- 試験をいつ頃受けるか宣言する
- 社内LTで「2025年の抱負を語るLT」というものがあり、当時残り3つ(AIF, MLA, ANS)を3月までに取って全冠すると宣言
- エンジニアサミット2025 で登壇した際の自己紹介で明日1つ資格を取ってくると宣言
- 全エンジニア、CEOなども参加しており、もはや1日前の状態なので覚悟を決める宣言
Xに合格ポストする
Xに合格ポストすると知っている方や知らない方からも「いいね」がいただけるのでシンプルにうれしいです。
AWS ANS 合格!!!🎉🎉🎉
— 荒木 ARK (@news_it_enj) 2025年3月8日
群を抜いて一番難しかったけど、ラスボス撃破!
これで念願の全冠!2025 AWS All Cert に申し込む!#AWS認定 pic.twitter.com/ANWrBQ2VUs
気持ち的にお祭り状態になるので、あの感覚は何度あってもよいものです。
それと自分がAWS認定のことをポストしていることもあってか、別の方が合格したポストがお勧めによく出てきます。
自分もそこに「いいね」しますし、他の方達も取っているから自分も頑張らねば! とよい刺激にもなっていました。
AWS表彰
全冠して条件を満たしていればAWSからブログで表彰されるので、そこに憧れがありました。
「Japan AWS All Certifications Engineers」とは、AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属し、「AWS 認定資格を全て保持している」 AWS エンジニアの皆様を対象にした表彰プログラムです。
応募条件として「サービスパスおよびトレーニングパスでAWSセレクトティア以上のパートナー、もしくは、ソフトウェアパスConfirmedステージ以上のパートナーに所属しているエンジニア」があります。
当初全冠を目指そうと思った時はこちらに該当しなかったので、表彰は諦めつつも全冠はやりとげたい気持ちではいました。
ただ、認定がそれなりに取れている状態になっていた冬ぐらいに、やはり表彰されることを諦めたくないなと思い、改めてどうにかできないかと調べるとこちらを発見しました。
APNによるAWSクレジット提供のメリットやソフトウェアパスがなんたるかを知りました。
また、「持っててよかったAWS認定資格! イベントレポート」に参加し、上記の記事を書かれていたENECHANGEの岩本さんと話せる機会もあり、後押しいただけた部分もありました。
APNの年会費を支払っても、それを上回るAWSクレジット提供や資格取得によるAWSクレジット提供があるため、これらのメリットを上司に伝え了承を得ることで、無事にAPNへ参加できるようになりました。
ちなみにAPNに参加するステップとして最初に無料登録してAPNに関する資料などが確認できるようになるのですが、
なんと その無料登録の時点で資格取得によるクレジット提供されるようになります 。 AWSを利用している会社ならとりあえずAPNに無料登録すべきでは!?と驚きの情報がありました。
(あまり世の中に知れ渡っていないような気もします)
おわりに
全冠できたときの達成感は半端なかったです。ただ正直認定を取らなくても困ることはあまりないと思います。
とはいえ勉強することで少なからず知らなかった知識は入ってきます。
それが業務で役立つかは運次第なところもあります。
もしその運が巡った時になにかの課題をすぐに解決できるかもしれないです。
知識としてあった点と点が繋がり線になり、それによって課題を解決できたという体験をするのもエンジニアとしての醍醐味の1つかなと思います。
知識が多くあったり、認定を取ったことで予期せぬチャンスを掴めるかもしれないです。AWSに限らず、日々修行し(学ぶ)、強くなって日々の仕事を楽しく感じたいです。
なにはともあれ憧れだった全冠話を書けましたし、アスクルとしてはおそらく一人目の全冠者なので、あとに続いてくれる二人目、三人目の全冠者が現れることを楽しみにしています!