アスクルのAI戦略 — CEOが語る変革ビジョンとリアルな現在地

はじめに

こんにちは。アスクルAIトランスフォーメーション室所属のさとうです。

現在、多くの企業がAIの重要性を認識しつつもその変革の舵取りに悩んでいるのではないでしょうか。私たちアスクルも例外ではなく、全社を挙げて「AIトランスフォーメーション」という大きな航海の真っ只中にあります。

この記事では、経営トップが示すビジョンとそれを現場でどう実現しようとしているのか、そのリアルな熱量をお伝えできればと思います。

アスクルのAI戦略

アスクルのAIトランスフォーメーションは、トップ層の強い意志と、現場の探求心、その両輪で駆動しています。「No AI, No FUTURE」という旗印のもと、全社的なムーブメントが生まれつつあるのが今のアスクルです。

このたびAIトランスフォーメーション室の活動の一環として、改めて弊社CEOにAIへの向き合い方やアスクルの未来について聞く機会を得ました。今回はそのインタビューの中で特に印象的だったポイントをいくつかご紹介します。

CEOが示す「AIのある日常」

「AIに一次情報を渡して叩き台を作ってもらい、人間はそこから本質的な改善や判断に集中する。これがもう、僕の中での"当たり前"なんです。」

アスクル社内メルマガ AITR MAGAZINE「社長特別インタビュー」社長の発言より

AIを単なるツールではなく経営戦略に深く関与するパートナーとして位置づけ、その可能性を日々実践する。実際に、社内ではAIを活用した業務効率化の取り組み事例が増えてきています。この "AIは評論するものではなく実践するものだ" というトップからのメッセージは、私たち現場にとって非常に心強いものになっていると感じています。

歴史に学び、変化を恐れない

また、新しいテクノロジーの導入には必ず抵抗や戸惑いが伴うものです。

「昔を思い出してほしい。会社でiPhoneを配った時、ビジネスでSNSアカウントを作ろうとした時、ものすごい反対があったでしょう? (中略) AIも全く同じです。今ここで起きている変化への戸惑いは、10年後に振り返れば『あの時、一体何をためらっていたんだろう』と思うようなこと。 だから、少しの強制力をもってでも、全員でこの新しい当たり前を作っていく必要があるんです。」

アスクル社内メルマガ AITR MAGAZINE「社長特別インタビュー」社長の発言より

この強い信念のもと、アスクルでは「完璧さ」よりも「適応の速さ」を重視する文化が醸成されつつあると感じます。私たちエンジニアも失敗を恐れずに新しい技術へ挑戦し、そこから得た学びを高速で次に活かすことの重要性を改めて感じている次第です。

AIがもたらす未来

「例えば、マーチャンダイジング(MD)からマーケティング、顧客育成まで、お客様とのあらゆる接点をAIエージェント化できるかもしれません。 (中略) 営業の領域もそうです。日本には約300万社の企業があります。AIにその公開データと私たちのお客様データをぶつければ、『ここに、まだアスクルを知らないお客様がいます』と、攻めるべき"白地"を教えてくれる。」

アスクル社内メルマガ AITR MAGAZINE「社長特別インタビュー」社長の発言より

これらのビジョンは、「守り」と「攻め」のAI活用として具体化されています。

  • 守りのAI活用:
    • 日常業務や定型作業をAIで自動化・効率化し、生産性を極限まで高める。
  • 攻めのAI活用:
    • 「守り」によって生まれた時間と知見を元に、データに基づいた新たな顧客体験の設計やこれまで不可能だったビジネスモデルの創造に挑戦する。

この壮大なビジョンを実現することこそエンジニアの腕の見せ所かもしれません。技術の力でビジョンを現実に変えていく。私もその過程にやりがいを感じている一人でもあります。

アスクルで使えるAI

経営のビジョンを具現化するため、アスクルでは2025年春に専門チーム「AIトランスフォーメーション室」ができました。このチームがハブとなり、経営と現場をつなぎながら社員がAIを活用できる環境を超特急で整備しています。

下記は導入が完了したツールにです。現在もさまざまなツールを評価検証しながらAI活用の幅を広げています。

カテゴリ 全社標準で利用可能なAIツール
汎用SaaSプラットフォーム Microsoft 365 Copilot
ZOOM AI Companion
Box AI
NotebookLM
Slack AI
社内専用AIプラットフォーム ASKUL GPT(Slack Bot、Web UI、APIとして展開)
開発ツール/IDE GitHub Copilot
Devin
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私たちエンジニアも積極的にこれらのツールを日々の開発業務に取り入れています。特に、優れたプロンプトを共有する文化の醸成やAI駆動開発の体系化、そして開発ツールに限らずさまざまなAIを試せる「AI牧場」のような構想などを通じて、組織全体のAIケイパビリティ向上へ貢献しようと日々奮闘中です。

おわりに

アスクルのAIトランスフォーメーションはまだ始まったばかりです。しかし、経営が示す明確なビジョンと私たち現場の技術的な熱意が一体となり、確実に未来へと進んでいる手応えがあります。

AIという私たちの働き方を根本から変え、お客様への提供価値を飛躍的に向上させる強力なパートナーを迎え、アスクルは新たな時代の扉を開こうとしています。 エンジニアの一人として、このダイナミックな変化の渦中にいられることを楽しみながら、これからも挑戦を続けていきたいと思います。


アスクルでは、共に未来を創る仲間を募集しています。

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