はじめに
こんにちは。アスクルの荒木(@news_it_enj)です。
2025年のAWS re:Inventに初めて参加してきました。

本ブログでは、初参加ならではの印象に残ったことや気になったセッションなどを中心にご紹介します。
イベント概要
- AWS最大カンファレンス
- 最新サービス発表のキーノート
- 実践的な技術セッション
- AWSパートナーや開発者との交流
- 有料イベント
- $2,099(約30万円)
- 今回はJTBツアーを使って$899(約14万円)
- ラスベガスで開催
- 時差は東京を基準にすると、マイナス17時間したのがラスベガス
- 2025年は12/1(月)〜12/5(金)で開催
- 2026年は11/30(月)〜12/4(金)で開催予定
アクセスと宿泊
今回はJTBのツアーパッケージを利用しました。添乗員付きのコースで飛行機とホテルがセットになっており、初参加でも安心して手配できました。
(2025年の申込リンクは見られなくなっていましたが、2026年ももしかするとあるかもしれないです)
ロサンゼルスから乗り換えるトランジットは運良く遅延なく乗り継げました。
ホテル(ハラーズ)は広く、シャンプーやドライヤーなどの最低限のアメニティは揃っていました。
会場の規模感
公式マップ

初見では各会場は近いんだなという印象を持ちました。
ただ、実際に現地に行くととんでもない距離感でした。
現実的なマップを豊洲駅周辺と比較
- 図中①のメイン会場であるベネチアンというところから⑥の一番遠い会場であるマンダレイベイは徒歩だと約1時間
- 徒歩約1時間 = ①アスクル本社〜⑥東京ビッグサイト
会場間の移動は専用の無料バスやモノレールが運行されており、効率的に移動できる仕組みが整っていました。ただし、移動だけでかなりの時間を要するため、スケジュール管理は重要です。
初日は迷ったりもして3万歩になってましたが、平均的には2万歩ぐらいで落ち着きました。
普段の日常では8千歩ぐらいのため、3倍近く歩いておりなかなかハードでした。
食事やドリンク
会場内ではさまざまな飲食ブースが用意されており、コーヒーやスナック、軽食などが無料で提供されていました。セッション間の休憩時間に気軽に利用できるのはとてもありがたかったです。
水を補給するスペースがいたるところにあり、水分補給で困ることは一切なかったです。コーラなどのジュースが入ったケースなども至る所に配置されており、これも無料のようでした(勝手に取っていいのか戸惑いました)
ランチはブッフェ形式とお弁当タイプになっていました。ランチ会場も圧倒的に広くて座る場所に困ることもありませんでした。
セッション
チョークトーク(Chalk Talk)
少人数制のインタラクティブなセッション形式で、スピーカーとの距離が近く、質問も活発にされていました。ホワイトボードもあり、書きながら説明をしたり、ホワイトボードを投影してる資料と差し替えて写したりと日本だとあまり見ないやり方をしていて新鮮でした。

チョークトークは翻訳レシーバーが用意されておらず、英語のみでやり取りが進むので何かしらの英語対策をしてないと理解が難しいです。
初回は無策で参加してしまい、スライド写真を取っとり、雰囲気を味わったぐらいでした。
それ以降は翻訳アプリなどを駆使してなんとか食らいつきました。
Nottaでリアルタイム文字起こし ↓ DeepLにぶちこんで翻訳
印象に残ったこと
Expo内での日本語セッション
Expo内でも一部の日本語セッションがありました。 圧倒的英語セッションを聴いている中でたまに聞けた日本語セッションは懐かしささえ感じる印象的なものでした。 参加したセッションではイノベーションは生存戦略として語られており、イノベーションを起こした顧客事例として課題、解決方法、効果がわかりやすくまとめられていました。
イノベーションを起こす3つのステップとして以下がありました。
- 自社の業務課題を明確化する
- イノベーションの専門家との相談セッションを設定する
- 小規模なPoCプロジェクトを立ち上げる
キーノート
Amazon.comのCTOであるワーナー・ヴォゲルス(Werner Vogels)によるスペシャルクロージングキーノートです。
20年近くCTOをしており、re:Invent 2014 から11年連続キーノートを担当していましたが、今回でキーノートは卒業すると述べました。後進のエンジニアに道を譲り、異なる声が聞こえるようにしたいとのことでした。
冒頭は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Back to the Future)をオマージュした動画「Back to the Beginning」(原点に戻る)が流れ、ワーナー氏がドクに扮した形で掴みが最高でした。
ルネッサンス開発者のフレームワーク
AIによって人間の仕事が奪われる話について触れていました。
AIによっていくつかのタスクが自動化されるのは事実だが、エンジニア自身が進化できるのであれば仕事がなくなることはない。むしろレオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイのようなルネサンス期の科学者のように、好奇心を持って技術の進化を受け入れ活用することで、新しいことを成し遂げられるはずだというメッセージでした。
そうした背景からルネッサンス開発者のフレームワークを提唱し、5つの資質が紹介されました。
1. 好奇心(is curiosity)
- 常に学び続け、実験し、失敗する意欲が必要
- 失敗は学びの反対ではなく、その意欲になる
2. システム思考(think system)
- コンピュータシステムを意味しているのではなく、もっと大きなシステムのこと
- イエローストーン公園の狼の例
- 20世紀初頭、公園からオオカミ(捕食者)がいなくなったことで生態系全体が変化し、シカ(被食者)の数が増えた。植物が大量に食べられてしまい、小鳥など植物を利用する動物たちの生息場所が失われた
- 2010年にオオカミを公園に再び招いたことで循環がゆっくりと回復した
- 捕食者と被食者がシステム全体のバランスを再形成する
- 構造が変わると、振る舞いが変わる
- フィードバックが変わると、結果が変わる
- それがシステム思考である
3. コミュニケーション (communicates)
- 考えを明確に伝えることはエンジニアにとって極めて重要
4. オーナーシップ (is an owner)
- 品質に責任を持ち、所有することが重要
5. 博学者 (is a polymath)
- 1つの領域に深い理解を持ちながら、幅広い知識ももつT字型のスキルが理想
- 深さと広さをもつことでトレードオフを理解できるようになる
しびれたメッセージ

Amazon.comのECサイトで消費者が購入のボタンを押した背後には、カタログやデータベースの管理を行っている人がいて、パッケージを届けるロジスティクスを構築したり担当したりする人がいる。そうしたエンジニアがきちんと仕事をしていなければ、消費者には商品は届かない。私は皆さんがしっかり仕事をされていることを誇りに思っている。エンジニアよ、誇りを抱け。
我々もECサイトを扱っているエンジニアとして、このメッセージは直接心に刺さりました。普段の業務の中で「誇りを持って仕事をする」という意識は薄れがちですが、改めてその大切さに気づかされました。
また、現地で何万人もの参加者と共にリアルタイムでワーナー氏の言葉を聞いたからこそ、より強く響きました。
おわりに
初めてのAWS re:Invent参加は、想像以上にエキサイティングで学びの多い経験でした!
参加して感じたこと
- 最新技術のトレンドをヒシヒシと感じられる
- グローバルなエンジニアと交流できる
- AWSへのモチベーションが大きく向上
- 触ったことないサービスなどいち早く触りたい衝動感
次回に向けてやること
- 英語力の向上
- リスニング、スピーキング
- 新たなAWS認定の取得・更新
- スペシャルなSwagがもらえるかも
- エンジニアの原点に戻る
- Back to the Beginning
また来年も参加したい! そう強く思える5日間でした!
今後初めて参加を検討している方のご参考になれば幸いです。

おまけ
AWSセッション動画 日本語記事まとめ にre:Inventの大半のセッションが 動画・日本語書き起こし・概要 がまとまった神スプレッドシートがあるので、見損ねたものなど復習できます。
2023, 2024の過去分もあるため、おそらく来年のre:Inventもこれに追加されると思われます。
