新人エンジニア(中途)が語るアスクルの魅力

こんにちはこんにちは!2018年12月に入社した中野(@NAKANO_Akihito)です。LOHACOという、くらしをかるくするショッピングサイトのサーバーサイドをいい感じにしていく予定です!

本記事では、そんな入社したてホヤホヤのエンジニアが「なぜアスクルに入社しようと思ったのか」という切り口で、私が考えるアスクルでエンジニアとして働く魅力をご紹介します。

ECについて

この記事を読んでくださっているかたの中には日常でネットショップを利用することはあっても、仕事としてECに携わったことは無いかたもいらっしゃると思いますので、具体的な会社の話に入る前にまずはアスクルが主戦場としているEC業界が現在どうなっているのか、いくつかトピックを取り上げながら概観していきたいと思います。

ECとは

知ってるよ!とツッコミが飛んできそうですがまずは基本からということで...!
Electronic Commerce(電子商取引)、インターネット上でモノやサービスを売買することを指していて、消費者・事業者ともにさまざまなメリットがあることで90年代後半のEC黎明期*1から現在まで右肩上がりに普及・進化し続けています。

消費者としては、お店に足を運ばなくてもPCやスマートフォンで買い物ができて、家まで持ち帰る手間も無い手軽さが嬉しいですね。お水を定期的に購入されているかたも多いのではないでしょうか(^ ^) 一方で実店舗と比べると、実際の商品を手にとることができなかったり、店員さんに相談することができないデメリットがあります。これらを補うためにチャットや訪問パターンを元にしたメッセージ最適化などで消費者一人ひとりの個別最適化を行うWeb接客ツールと言われるサービスが出てきたりしています。

事業者としては、ASPサービスなどが充実している背景もありショップを始める敷居がとても低かったり、インターネット上での売買という特性上、顧客情報や行動ログを蓄積しやすいのでリピート施策を展開しやすいというメリットがあります。

EC化率

前節でECが普及し続けていると書きましたが具体的にどのくらいなのでしょうか。EC化率という指標で見てみましょう。

EC化率とはすべての商取引の中でECベースのものが占める割合を指します。毎年、経済産業省から調査結果が出ていますので下記に引用します。なお、引用しているのはBtoCの数字です。また、算出されているEC化率は物販の分野のみが対象なので純粋なモノの取引での数字になります。

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BtoC-EC の市場規模および EC 化率の経年推移

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BtoC-EC 市場規模および各分野の構成比率

引用: 平成 29 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 (電子商取引に関する市場調査)

EC化率は 5.79% ですね。
一方で、海外のEC化率はどうでしょうか。メアリー・ミーカー氏が発表した INTERNET TRENDS 2018 では、世界のEC化率は 13% と言われています。*2

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E-Commerce as % of Retails Sales

引用: TechCrunch - Mary Meeker 2018 Internet Trends Report

日本国内のECは普及率が伸び続けているが、まだまだ伸びしろがあるということがお分かりいただけると思います。

EC業界の進化

ECはインターネットの普及やテクノロジー進化と深い関係があります。

90年代後半〜2000年代前半は、インターネットの時間や場所の制約を解消してくれるメリットに目をつけた、いわゆるマニア層や主婦層から普及していきます。この頃は嗜好品やお米・水といった運ぶのが大変なものが主に取引されていました。2000年代後半からは価格比較サイトの登場や、スマートフォンの普及により、利用する年齢層や取引される商品も多様になっていきます。そして近年では、AIスピーカーやAmazonダッシュボタンのようなデバイスによって、人がインターネットを意識せずにECサービスを利用できるようになっています。*3

では、これから先はどうなっていくのでしょうか?想像するとワクワクしてきますね(^ ^)

抱えている問題

このように進化を続けるEC業界ですが、良いことばかりではありません。「再配達問題」はニュースでも多く取り上げられていたのでご存知のかたが多いのではないでしょうか。

これまでご紹介してきたとおり、インターネットの普及やテクノロジー進化と共にECも進化し市場が拡大しています。取引が増えれば当然、配送される商品の数も増えます。国土交通省のまとめによると、2017年度の取り扱いは約42.5億個、5年間で取扱個数が約6.1億個増加しているとのことです。(すごい数...)
そして、今年10月の調査では 約15.2%が再配達になっている という結果がでています。この再配達にかかる労力を換算すると年間約9万人のドライバーの労働力に相当し、そもそもの人手不足と相まって深刻な問題となっています。

これに対応するために配送事業者・EC事業者は、料金やサービス内容の見直し・受取り方法の多様化・消費者とのコミュニケーション強化(事前通知など)を進めている状況です。

ECとテクノロジー

ECはテクノロジーの総合芸術である

表題のキーワードは、Yahoo!ショッピングの採用ページに記載されているもので、エンジニアとしてECに携わることの魅力を鮮やかに表現しています。

・テクノロジーの総合芸術 UI/UX、大規模トラフィック、決済、ビッグデータ、広告、セキュリティ。eコマースという分野は、様々な要素が集まった"テクノロジーの総合芸術"と言えるでしょう。

「ネットで買い物ができるサービス」と一言でいってもそこには様々な要素があり、開発の現場ではそれぞれの専門家が課題の解決に尽力しています。

ECを構成する要素

ECがどんな要素で構成されているのかをもう少し具体的にイメージしていただくために、EC業界相関図をご紹介します。

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EC業界相関図2018

引用: EC・通販・ネットショップ業界がひと目で分かるEC業界相関図|ECのミカタ

(解像度の粗い画像を引用させていただいていますので、正式な資料は上記URLからダウンロードしてください)

この資料はEC事業者向けに、ショップ運営をサポートするサービスを業務領域ごとに分類したものになります。図を眺めてみると、物流、在庫管理、検索、オムニチャネル(ネットショップ以外も含めた販売チャネルの統合)といった要素もECには存在することがわかります。

アスクルについて

思いのほかECについての説明が長くなってしまいました...! ここからようやくアスクルの話題になります。
これまでの説明でEC業界の盛り上がり・魅力や課題感を掴んでいただけたかなと思いますので、その中でアスクルがどのような強みを持ってサービスを展開しているのかをお伝えできればと思います。

LOHACO(ロハコ)

私が開発に携わっているLOHACOというサービスについてご紹介します。*4

「くらしをかるくする」をコンセプトに、文房具、生活雑貨から食品、飲料まで生活に必要なものを扱う個人向けECサービスです。いくつか特徴をピックアップしてご紹介します。

Happy On Time

LOHACO - Happy On Time 〜OnTime便〜

配送時間を1時間単位で指定できるサービスです。お届け当日にお届け時間を30分単位でお知らせし、お届け10分前にもアプリで通知します。さらにお届け日当日には宅配ボックスや置き場所の指定がアプリから可能なので、在宅状況に関わらず商品を受取ることができます。

このHappy On Timeの不在率は「2%台」という実績が出ています。先述した国交省調査の再配達率が 15% であることを考えると、このサービスの価値をご理解いただけると思います。

アスクル/LOHACOの受取りサービス「Happy On Time」不在率2%台に(2018.09.18)|流通ニュース

「暮らしになじむ」商品

アスクル、「暮らしになじむLOHACO展2018」を10月5日より開催|アスクル株式会社のプレスリリース

大手メーカーを中心とした132社(執筆時点)が参加する "LOHACO ECマーケティングラボ" の活動の一環で、"暮らしになじむデザイン" というテーマで商品の研究開発を行っています。

店頭に並ぶ商品は、商品の効果・効能・機能を前面に押し出したパッケージデザインが主流です。消費者の目を引いて手にとってもらうことに最適化された目立つパッケージは生活空間にはなじまないため、パッケージをはがすといった手間がかかるという課題がありました。

このような課題を解決するために "暮らしになじむデザイン" というテーマで、空間やインテリアに溶け込むミニマル&ナチュラルなデザイン + 収納・保管のしやすさといった生活者ニーズを重視した商品を打ち出すことでお客様から好評いただいています。

ロハコモール

LOHACO - 人気ブランドがたくさん ロハコモール

アパレル、食品、書籍など様々なカテゴリのブランドが出店しているモールです。つまりLOHACOという1つのサービスに通常の商品に加えて、モールに出店しているブランドの商品も並んでいます。ですが、お客様からするとモールの商品かどうかを意識する必要は無く、ひとつのカートで買い物ができます。(商品種別ごとに何度も決済をしなければならない、というような手間はありません)

アスクルの強み

なんといっても倉庫運営や配送といった物流の機能を自社グループで持っていることでしょう。商品を売るところからお届けするところまで自前でカバーしている企業は国内では片手で数えられるほどしかないのではないでしょうか。

先述したHappy On Timeは、この物流を持っている強みを活かしたサービスです。「抱えている問題」に書いた再配達問題の緩和と、消費者の利便性向上を同時に叶えています。

まとめ - ECの魅力とアスクルのチャレンジ

前半では、EC業界の現在と現在までのざっくりした変遷をみていくことでECの市場が伸びている・まだまだ伸びしろがある一方で、解決すべき問題が存在していることをご紹介しました。
また、ECは様々な要素で構成されていてまさに "テクノロジーの総合芸術" です。言い方を変えれば、ECサービスの運用にはそれだけ多様な課題に立ち向かう必要があるとも言えます。エンジニアとしては、それだけやりがいのある分野だと思います。

後半では、LOHACOのサービスとアスクルが持つ強みをご紹介しました。繰り返しになりますが、アスクルは商品の販売から配送までを自社でカバーしている数少ない企業です。Happy On Timeがどのように実現されているのか、その裏側を想像するとワクワクしてきませんか?そこにはアスクルだからこそのチャレンジがあったはずです。

もちろん、新しいプラットフォームの立ち上げやレガシーシステムの刷新プロジェクトなど新たな取組みも複数走っています。テクノロジーで進化を加速させるために2017年に組織体制を変更し、テックカンパニーを目指したチャレンジが日々行われています。

今後もテクノロジーの進化と共にEC業界も進化していくことは間違いないでしょう。ですがエンジニア一人ひとりのチャレンジ無しにはそれは成し得ません。
このブログを読んでアスクルやECの未来に興味を持ったあなた!我々と一緒にECという総合芸術を創っていきませんか!

採用情報 | アスクル株式会社 企業サイト

*1:参考: 1997年 アスクル、インターネットによる受注を開始。1999年 Yahoo!ショッピング、2000年 Amazon.co.jp スタート

*2:先述の通り国内の "5.79%" は物販のみですが、世界の "13.9%" は(おそらく)全分野を含んでいると思われるなど差異がありますので、単純に比較できるものではない点はご了承ください。

*3:この節でご紹介したようなEC業界の進化の歴史が ECのミカタ が発行している EC業界まるわかりガイド2018年版 に詳しく図入りでとてもわかりやすくまとまっていますので、ご興味があればぜひ参照してみてください

*4:サービスの一覧については コーポレートサイト を参照してください

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